Tcl/Tkアプリケーションを単一の実行ファイルにして配布する方法
Tcl/Tk スクリプトを実行するには Tcl/Tk の実行環境が必要になるんですが,残念なことに Windows では標準で Tcl/Tk はインストールされてないです.配布する際には Tcl/Tk の実行環境をユーザにインストールしてもらう必要があります.
しかし折角 GUI アプリケーションが手軽に書ける Tcl/Tk なのに,それを使用するのに手間が掛かるのも嫌な話です.それが,Starpacker というツールを使うとなんと tcl スクリプトと Tcl/Tk の実行環境をまとめて単一の実行ファイルに出来ます.
必要なもの
実行したい tcl スクリプト
複数ファイルあっても大丈夫です.
Starpacker
単一の実行ファイルにまとめてくれるソフトです. Starpacker – anoved.net から入手できます.
sdx.kit
あとで書く.
https://code.google.com/p/tclkit/downloads/list から入手できます.今回はsdx-20110317.kit
を使いました.
tclkit
sdx.kit を動作させるのに使います.また,Starpack で実行環境としてパックします.
http://equi4.com/tclkit/download.html から GUI (with Tk) の Windows x86 の 8.5.2 を使いました.
(これは無くてもいいんですが.)
手順
パックしたい tcl スクリプトをsmp.tcl
としてます.
(Windowsでの手順です)
tcl スクリプトの圧縮
コマンドラインから叩きます
tclkit852.exe sdx-20110317.kit qwrap smp.tcl
Starpacker で exe にする
starpacker.exe を実行すると GUI が立ち上がります.
Starkit の欄に前の手順で作成された smp.kit を入れます.
Tclkitの欄の Other にチェックを入れ,ダウンロードしてきた tclkitXXX.exe を指定します.
Pack...
ボタンを押します.保存ダイアログが出るのでsmp.exe
とでも保存します.
おわり
これで作成した smp.exe は単体で動作します!やった!
ここまで書いてて思ったんですが,これら全部自動化するスクリプト書いて単一の実行ファイルにして配布すれば良かったですね.
いつかやる.