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突然ひらめいたので小説を書きました

「やれやれ、この程度だったか」

僕はそう呟いてコミットをした。 バグ修正なので、コミットメッセージに「fix #615」とだけ記述。 そして僕の手は次のコマンドを git push origi…… と軽やかにタイプしていく。

僕は暇な大学生プログラマだ。時々そこら辺に公開されているソフトウェアのバグ修正をしたり機能追加を手伝ったりしている。 自慢じゃないが、プログラミングの講義を受けながらプログラミングが出来ない同じ大学の学生の中では僕はトップの技術力だろう。

タイプは1.3秒で終わった。これでまた僕の成果がひとつ増えるな、そう思いながら僕の手はEnterを押して……違和感。

push が失敗した。

まぁ、このバグ修正に取り掛かってから途中ゲームをしたりしていた。誰かが既に push していたのだろう。さして疑問を抱くこともなく僕は rebase をすることにした。git fetch origin。エンター。git rebase -i origin/master。エンター。違和感。

「なんだこれは?」

僕は最新のコミットの上に自分のコミットが連なるよう整理をしようとしたのだが、おかしい。僕が見ていない間に積み重ねられたコミットが多過ぎる。 僕が修正していた時間はそこまで長くないはずだが……?

コミットの詳細をよく見ることにしよう。gitk --all。エンター。……これは、全て一人によるコミットだと!?

……これが、後に僕の人生を揺るがす、激カワ猫耳ダウナー系フリルふりふりツインテールあざと美少女メイドプログラマーとの初遭遇だった……